ボールペン・えんぴつについて

教室通信216号(令和元年10月)より

 独創誌9月号の実用課題はボールペンになっています。ペンは手軽ですぐできると思っていたらとんでもなくて、私は小筆より難しいと思っています。それでも、ペン字がうまくなりたいと思っている方はとても多く、何とかしたいですよね。幼児・小学生の方のえんぴつも同じことです。手軽に書けると思うことが落とし穴で、小筆のように、墨をしっかりつけて落とし、きちんと先をそろえて、筆先に集中しながら書くのと同じ慎重な姿勢が必要です。ですので、ボールペン・えんぴつがうまくなりたければ小筆からやるのが結局近道です。そうは言ってもという方のために、ボールペン・えんぴつならではのポイントを解説します。
@マイボールペン・マイえんぴつを持つ。
 筆でしたら、自分の手に合うものをよく選びますよね。それと同じで、ボールペンなら最近出回っているゲルインクのタイプを、えんぴつはBか2Bの濃いめのもので、ご自分の手にフィットするものを選びましょう。同じものを使い続けていれば、手が次第に慣れてきます。
Aゆっくり書く。
 小筆のように、ゆっくり書きましょう。速いと、自分の気持ちが十分行き届きません。特にボールペンは先の玉を転がすので、それに負けてしまわないようにしましょう。学校のノート等、速書きの時は別物とお考えください。
Bボールペン・えんぴつでも筆遣いが大切。
 打ち込み、とめ、はね、はらい、転折などの筆遣いはボールペン・えんぴつにもあります。それによってリズムが生まれ、線が生き生きとします。形ばかりにとらわれず、線をよーく見て、筆遣いをしっかりやっていきましょう。

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