えんぴつの持ち方・書き順・筆を洗う

教室通信232号(令和4年8月)より

 毎年、新学期にたくさんの新入会の皆様を迎えますと、基本に立ち返ろうという気持ちになります。今回は、皆様からよく質問される、そのようなトピックスを集めました。基本が何より難しいことなのですが、じっくり勉強しましょう。

えんぴつの持ち方について
         
 えんぴつの持ち方が正しくないと、字は正しく美しく書けないと思われますよね。それはそのとおりなのですが、簡単にできることではなく、また持ち方を気にしすぎるとかえって字がおかしくなってしまうことも多いのです。教室では常に先生が見ていますので、お任せいただければと思います。
 持つときは、まず人差し指と親指を立て、その2本の指でえんぴつをはさみ、他の指は下側から軽く添えるようにします。5本の指の中では人差し指が一番器用なので、それでえんぴつをあやつるようにするといいです。最近時たま見かけるのは、人差し指より中指が前に出て、中指で書く書き方ですね。中指は力は強いですが、器用ではありません。人差し指で、書くようにしましょう。といって急に直るものでもありませんので、時々は気にしていただいて、できれば、まず毛筆の太筆で、持ち方からゆっくり学んでください。その方が結局は正しい持ち方ができます。

書き順について
 これにつきましては、幼児・小学生の方と、中学生以上の方で話が違いますので、分けてお話しします。
 幼児・小学生の方は、字の書き順は学校でも習ったとおりに守って書きましょう。美しく整えて書くために大切なことです。先生が手本を書くときは、よく見ているようにしましょう。
 中学生以上の方も、基本的には同じです。ただ中学校ではもう書き順のテストはありませんし、歴史上、それは字ごとに決められていたものではなく、今の書き順は最近になって後から決められたものです。時と共に、何通りもの書き順ができた字は存在します。
 筆やボールペンの動きを考えた場合に、この書き順の方が書きやすいということがあります。許容される範囲で、使い分けるようにしましょう。
 字が誕生して4000年。私達はその一番最近のものしか目にしていないのです。自分が知らない字・書き順があるんだと思って、頭を柔らかくして、書いてみてください。

筆を洗う
 太筆でも小筆でも、普通に使っていても自然と根元から毛が墨で固まってきます。そのままにしていますと、毛先の方まで固まった部分が広がってきてしまい、「もうこの筆は使えない」と思われることがあります。正しく洗えば、筆はいくらでも生き返るのです。ただ洗い方が難しく、 皆さんの筆を見て洗った方が良いと判断すれば、1週間お預かりして、翌週までに洗っておきます。お任せください。「この筆、手術するから1週間入院ね!」
とか言っているのは、このことです。
 皆さんは、教室でお教えしていますように、使い終わった筆はバケツの水で洗い、水を拭き取ってしまうことを毎週忘れないようにしてください。

「もどる」