本番−受験生の皆様へ

教室通信198号(平成29年1月)より

 この教室通信を書いている1月13日は、大学入試センター試験の前日です。土日と寒くなりそうですね。受験生の皆さん、どうかいつも通りに、実力を発揮していただきたいと思います。
 書道と受験、一見関係はないようにも思われますが、そんなことはありません。公式とか単語を覚えるときは、書いて覚えますよね。書くことに心がのっていないと、覚えられません。書くことに心をのせる訓練を積んでおくことは、とても大切です。書道に取り組んでいることは、集中力を高め、成績向上につながる。極論ですが、私はほんとうにそう思っています。
 ところで、実力がありながら、本番でそれを発揮できずに涙を呑む人達を、私はたくさん見てきました。本番に強いということは、たいへんな武器になります。スポーツでも音楽でも、本番が勝負ですよね。本番で最高のパーフォーマンスができるように、鍛錬を積んでいます。書道はどうでしょう。書いた作品の中で、一番いいものを選んで出品し、人前で書くことはないわけですので、言わば書いているす
べてが本番、ということになります。これはきついですね。
 逆に言えば、どこを本番とするかが問題、とも言えます。例えば今日、作品を10枚書くとします。普通は10枚目が一番いいものができますが、8、9枚目がいいこともあるし、11枚、12枚と書いていけばもっとよくなるかもしれません。また、結局1枚目が一番よかった、なんてこともあります。思い通りにできない、人間の弱さがにじみ出てしまいます。どこを本番とするかは、その人次第です。試験とか、どうにも動かせない本番がある時は、10枚目が一番よくなるように訓練することです。たとえこれまでの勉強がうまくできていなかったとしても、自分は10枚目が一番いいんだ、と自分に言い聞かせること、これは大切だと思います。
 受験生の皆さん、最後まで諦めずにベストを尽くしてください。
 
私の大学受験記は、教室のHPにも掲載して参りました。よろしければご覧ください。

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