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似顔絵募集中!

教室の皆さんには、
先生の似顔絵を
募集しています。
どんどん書いて
もってきてね。

   

 つぎは、教室でよく先生が話しをする1コマです。

字がうまくなるって、どういうことだろう? 

 クラスに字がうまい人がいますか。字がうまい人って、自信に満ちていて、いいなって思うよね。どうやったら、字がうまくななれるんだろう。お手本をよくみて、そっくりになるように何枚も練習する。それは当たり前だ。でもうまくいかないときはどうしよう。
 教室で、うまい人のやり方をよくみていてごらん。自分の半紙とお手本の高さをしっかりそろえておいたり、お手本をおってみて、字の線がどこを通っているか確かめたり、いろいろと工夫しているよ。これが大切なことです。どうやったらいいかを、自分で考えて工夫する。これが字がうまくなるということです。
 実は、書道でやっていることは、勉強でもスポーツでも、同じことなのです。何かがうまくなりたいと思ったら、どうやっていったらいいかを工夫してみてごらん。ノートの書き方、基本練習のやり方などを自分で考えること。それが勉強です。
 それと、もう一つ大切なことは、一生けんめいになって書くことです。それって、簡単なことじゃないよ。一生けんめいに書けるように、練習しよう。本でも展覧会でも、審査員の先生は、そこをよくみています。

 

「の」の字の書き方はこう!

 「の」の字を筆で書くのがきらいな人は多いです。確かに書きにくいですが、そこを頑張って練習して下さい。
 紙の上で筆を上から下へ動かすと、先は上を向きます(1〜2)。それが、下から上へ行こうとすると(3〜4〜5)、筆先は下を向こうとします。それがいいんです。筆が上へ行こうというのに、先まで上を向いていては、さっきまでと同じ筆の面が紙についていて、あっという間に墨がなくなってしまいます。筆が進む向きと反対の方向を筆先が向いていること。それがポイントです。そのあと(6〜7〜8)も同じです。このとき、筆をドリルのように回してはいけません。
 このことが、自然にできるようになるまで、練習しましょう。

えんぴつがうまくなりたい人へ。 

 最近、えんぴつの持ち方が少々おかしい方が多いですね。それを直したくて書道教室に見える方もいらっしゃいます。お気持ちはわかりますが、あわてないで、ゆっくり直すようにしたほうがいいと思います。
 なぜ持ち方がおかしくなったのかというと、何かが間違っているわけではなく、身体の成長が早いという現代の背景と、えんぴつが手に小さすぎるというのが原因だと思います。直すには、えんぴつではどうしても難しい面がありますので、毛筆(太筆)の持ち方をを学ばれて、それからえんぴつについても直されたほうがいいでしょう。持ち方は、えんぴつも筆も同じなのですから。
 ポイントは、人差し指が筆管(えんぴつの場合は、えんぴつの胴の部分)の上にあるようにし、それ以外の指は軽く添えるぐらいにすることです。人差し指が一番器用なので、それでえんぴつ・筆をあやつるようにすれば、思ったとおりの字が書けます。持ち方のおかしい多くの方が、親指または中指に力が入っていて、それで線を引いています。力が入りすぎて、思ったように線が引けません。筆でしたら、力を入れ過ぎれば毛の根元までおりてしまうので、自然と意識して力を抜くようになります。それで、筆で力を抜く訓練をしたほうがいいのです。(太筆を持つ場合、人差し指と中指を筆管の上にかけて持つことがあります。低学年のお子さんはそのようにした方がいいですが、それでも力を抜く訓練にはなります。)
 と言っても、常に持ち方を気にしていては、書けなくなってしまいます。時々、自分の持ち方を見て、直していただければ結構です。
 幼児の方では毛筆に慣れるだけでたいへんですね。学校で毛筆の練習が始まり、慣れる4年生ぐらいまでは我慢、というのがいいと思います。書道教室でもできる限り見ていますが、お気づきのことがあればお知らせください。

           

左ききの人へ。

 左ききであることは決してはずかしいことじゃないよ。野球だってサッカーだって、左ききの人は大事にされるよね、でも書道ではどうだろう。残念だけど、字は右ききの人が書きやすいようにできている。だからできれば、右でも書けるようにしたほうがいい。えんぴつは無理でも、太筆だったら大きいから、何とかできるんじゃないかな。まずは太筆で右手で、書けるように練習してみてください。               

字の最初の一画をどこに書くかが大切!

 このわくの中に、「木」という字を書くとします。あなただったら、最初の横線をどこに引きますか?


 こう引くとしたら、よくありません。



 こうなって、2番目の縦線が上に出なくなってしまうからです。



 こうしておかないと、



 こうすることができません。つまり、のよう に書くのは、2番目の縦線のことを考えていないということですね。

 字は、書きあがってこそ一つの意味ができあがります。ですが、私たちは、できあがるまでは一点一画を積み上げていきます。今書いている画のことだけを考えていたのでは、美しい形にならないのです。最後の画までの組み合わされ方がわかって、そのために第一画、第二画…をどこに書かなくてはならないのか、それを覚えるのが字の練習です。
 さて、「木」の最初の横線をこのように書いても、うまくいきませんよね。


 これから書くわくに中心線を引いて、そこから左右等しく画を配置していかないと、バランスがおかしくなります。このことは、ちょっと練習すれば、すぐできるようになるでしょう。

 「林」という字を書くとしましょう。わくを半分にして、左側の中心に木ヘンを書きます。そうすると…


 こうなってしまいます。


 

10 こうでなくてはいけません。「木」は左右対称に近い形ですが、木ヘンはそうではありません。となりにツクリが来るからです。ヘンとツクリが中心に寄り添うように書くのがいいのです。木ヘンの縦の線は、横線の中心ではなく、字の中心に寄せて書くのです。これも、練習すればできるようになるでしょう。
 もしあなたが、字の上達が遅いと思ったら、
のようにしなくてはいけないのを、のようにしていませんか。そうならないように、練習しましょう。               

ノートの字がきたないという方へ

 これもまた、書道教室でよく耳にすることばです。大切なのは、ノートをきれいに書くということは、とてもむずかしいということをよく認識することです。半紙に2〜4文字書くのでさえ普段から苦労しているのに、ノートに何十字もきれいに書くのは至難のわざなのです。まず、ノートを書くことと、書道教室の課題をしっかりこなすことは切り離して考えて、美しく書くことに集中して練習することです。
 それでも、ノートにきれいに書くことも、工夫の余地は大いにあります。
@あまりつめすぎないように書く。
 ノートがもったいないからといって、字と字をいっぱいにつめて書いていませんか。後で見て、見苦しくみえる大きな原因です。えんぴつの課題が、ます目ではなく、なぜ罫線になっているのか。字間の空け方を勉強していただきたいからです。小学校低学年の方にはちょっときついかもしれませんが、がんばってついてきてください。ひとつの基準ですが、字間は半文字ぶん空けるのがいいです。字の次にすぐ次の字を書くのではなく、一呼吸おくのです。
A大きく書く。
 小さく書くと、指先に力も入ります。罫線の幅の半分以上の大きさで、ゆったりと書いてください。えんぴつのお手本を参考にしてください。とくに低学年の方ほど、大きく書くことを心がけましょう。
Bできるだけゆっくり書く。
 これが実は一番むずかしいですね。学校の授業についていかなくてはなりませんから。授業の進むのが早いときは、とにかくついていくことを第一にしてノートをとってください。それ以外に、自習などで、自分の速さで書けるときがあるでしょう。そういうときに、ゆっくりと、きれいにを心がけて書きましょう。
 中学生以上の方でしたら、行書を使えば、多少速く書くことができます。横線が連続するときに、つなぎの線を少し入れて書き、代表的な部首の行書の書き方を覚えて書きましょう。小学生以下の方は、まだ行書を使ってはいけません。一点一画心をこめて、ていねいに書きましょう。

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