Q.2
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お互い(いちゃいちゃする時とか…!)着て欲しい萌え衣装を答えよ |
A.2
| うーん、高崎先輩から聞いてたけど、結構凄い突っ込みだなあ、これって。 僕が質問を読んで苦笑している横で、伸吾がシャーペンを持ったまま固まっていた。 「伸吾、大丈夫?」 「た、多分……なあ、これも正直に答えなきゃ駄目なのか?」 少し涙目で僕に訴える伸吾は可愛かった。無理もないよね、こんな質問ばっかじゃ。 「適当に書くのだけは止めた方がいいと思うよ。後が大変だから」 「でもさ、正直に答えを書かれたら、それはそれで怖いだろうに……」 俺、渡辺達の考えてる事、ちっとも分からない……と、伸吾がため息をつく。 「渡辺達の性格からして、怖がるどころか面白がると思うよ」 何しろ、それをネタにして新聞発行してる連中だし。伸吾に答えながら、回答を記入した。 まあ、定番の答えを書いておこう。本当に着て欲しい萌え衣装は書きたくないもん。 「充流」 「何?」 僕の答えを読んで、伸吾が引きつった顔で聞いてきた。 「この『メイド服』って……」 「男の考える萌え衣装にあったと思うから書いただけだよ。正直に書くのは嫌だし」 「べ、別にあるのか!?俺に来て欲しい衣装」 「勿論。聞きたい?」 「いい!言わなくていい!!」 必死で首を振る伸吾がおかしくてちょっと笑った。そんなに変な服、考えてないのに。 そして、笑う僕を睨みながら、伸吾が書いた回答は。 「……ユニフォーム?」 「し、仕方ないだろう!お前の飛んでいる姿、凄く綺麗で好きなんだから!」 「着て欲しい、じゃなくて好きな衣装、だね」 「う〜ん、そうなるよなあ……この回答じゃ駄目かな?」 「いいんじゃない?もう着ちゃってるけど、着て欲しい、には違いないし」 「そうだよな」 僕の台詞に安心したのか、伸吾が次の質問を読み出した。 ねえ、伸吾。凄い偶然だよね。 だって、僕が本当に着て欲しい萌え衣装もね――陸上部のユニフォーム、なんだよ? |